SEに必要なスキルとして一番に思いつくのが、プログラミングなどのITスキルです。しかし、ITに関する最低限の知識さえあればOKということも多く、特化したITスキルよりは広く浅い知識が求められる傾向があります。
SEで求められる一番のスキルは、コミュニケーション能力です。SEは現場スタッフとクライアントの間に入り、プロジェクトを管理する職種のため、円滑にコミュニケーションができることが一番の課題となります。クライアントの要望を聴いて現場スタッフに伝えたり、スタッフ同士の連帯感を高めたりと、潤滑油的な存在になる必要があるのです。
そのほか、プロジェクトを成功させるために時間管理や人材管理を適切に行う管理能力、論理的な思考能力なども求められるでしょう。
SEに求められる経験は、これまでにどれだけプロジェクトを成功させたかということが挙げられます。IT業界では職種を問わず即戦力が求められるため、大きなプロジェクトを成功させた、小さいながらも数多くのプロジェクトに関わったという経験は、大きなアドバンテージになるのです。
ただし、求められる経験は年齢によっても違ってくるので、新卒から20代半ばぐらいまではそれほど多くの経験がなくても熱意でカバーできるのがほとんどとなっています。年齢が上がるにつれて、求められる経験値が高くなっていくのです。異業種からSEに転職する場合でも、管理職であった経験があると多少なり有利になるでしょう。